不安症には広場恐(空間)怖、社会不安障害(社会恐怖)、視線恐怖などがあります。
広場(空間)恐怖症はすぐに抜け出せない、または、何があってもすぐに助けが来ないような下記の症状のうち、不安でしょうがないものが2つ以上ある場合に広場恐怖症と診断されます。
□すぐに逃げ出せない場所(美容院や映画館、MRIなど)
□人混みや人の列
□公共交通機関(バスや電車など)
□単独外出
社交不安症(対人恐怖症)とは、青年期によく見られる神経症で、少人数の集団内で他人から注目されることを恐れ、回避するのが特徴です。すなわち、人前での発言、人前での食事、他人と視線を合わせることなどの状況でひどく緊張し、赤面、手の震え、発汗、嘔気、尿意頻回などの症状を伴うことがあります。社会からの弧絶感からうつ病に発展する場合や、緊張緩和のためにアルコールに依存する傾向もあります。
視線に関連して発生する、不安要素、不安要因及び、不安症状のことを指します。
治療には、bromazepam 、alprazolam 、clonazepamなどの抗不安薬の使用が一般的ですが、SSRI(セロトニン再取り込み阻害剤)やTCA(三環系抗うつ薬)も極めて有効な場合があります。
対人緊張や恐怖には自己評価の低さと批判されることに対する恐れが関連しており、その緊張や怖れとは裏腹に自己顕示の傾向が見られることもあります。従って精神分析療法、森田療法、認知行動療法などの治療が有効だと言われています。