症状・治療について「心のやまい」が、身体や行動に与える例を掲載しました。

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注意欠陥多動性障害ADHD

ADHDは不注意、多動性、衝動性を特徴とする発達障害の一つで、小児および成人期におけるものがあります。

・不注意

注意が長続きせず、気が散りやすい
順序だてて考えたり、行動ができない、整理整頓が苦手
業務や指示された課題を最後までやり遂げられない
約束、スケジュールを忘れる
忘れ物、なくし物が多い
口頭で指示されたことを何度も聞き返す

・多動性

授業や会議などでじっとしていられない、そわそわして退室してしまう
手足を落ち着きなく動かしてしまう
列に並んで待っているとイライラする

・衝動性

思いつきの言動(不用意な発言)をしてしまう
何も考えずに行動してしまう
体のあちこちをぶつけることが多い
じっと耐えることができない、カッとなりやすい

小児において、男性では多動-衝動型が多く、女性では不注意型が多いと言われますが、成人期ADHDでは男女差が少なくなると言われます。社会生活において求められる能力が、思春期における記憶力を中心とするものから、同時並行的な事務処理能力(マルチタスク)を中心とするものに変わることで、これまで目立たなかった不注意症状が周囲の目にも明らかとなり、受診のきっかけとなることが多いようです。

ADHDの二次性障害として、うつ病・躁うつ病など気分障害、社会不安障害、強迫性障害、過食症、薬物依存症、睡眠障害など様々な精神障害を呈すると言われており、原疾患であるADHDの治療が二次性障害の改善につながることもあります。

※当院では成人期だけでなく、小児、こどものADHD(概ね10歳以上)の心理検査による診断、治療にも対応しております。

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